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助産師として根底にある大切なこと、“命の奇跡”について
みなさんにお伝えいたします。
みなさんは妊娠の確率はどれくらいかご存知ですか?
通常の夫婦生活をして妊娠確率できる確率は20〜30%だと言われています。
夫婦生活の頻度に関わらず、
女性は月に1度排卵をし、排卵された卵子の寿命は24時間、
男性の射精後の精子の寿命は約72時間だと言われています。
そのため排卵後24時間以内に精子と出会えなければ
妊娠することが出来ないのです。
妊娠が成立しても受精卵が正常に子宮の中に着床するとは限らず
子宮外妊娠(卵巣・卵管・子宮頸部など子宮内以外の場所に着床)や
染色体異常などにより受精できても受精卵が育つことができなかったり、
着床不全(受精卵が着床ができない)により子宮のクッションに到着することができない、
着床しても染色体異常や受精卵が育つことができずに流産するなど
妊娠の継続が困難となるケースもあります(全ての妊娠中の子宮外妊娠は約1%、流産は約15%)。
妊娠が継続できても妊娠中には様々なトラブルも隠れています。
上手く発育ができなかったり、切迫早産や高血圧などの妊娠による合併症が出てきてしまうなど…
治療をしながら妊娠を継続していくケースもあります。
場合によっては早産(妊娠36週未満の出産)となり、
何かしらのハンディキャップを追ってしまう赤ちゃんもいます。
そして悲しいことですが約2%(100人中2人の割合)の赤ちゃんが何らかの理由で
お腹の中で亡くなってしまうことがあります。
また、妊娠・出産による合併症、羊水塞栓症や出血、脳出血などにより母親も亡くなってしまうケースもあります。
(最新データの2021年では妊産婦死亡率は出産10万人に対し2.5)
そのため、妊娠が成立し妊娠を継続でき(妊娠経過やお産の経過は様々ですが)、
ママも赤ちゃんも無事に妊娠を経過し出産できることは
とても素晴らしいこと、”奇跡”なんです!!!
今生きているあなたも
この妊娠・出産の” 奇跡 ”を経て産まれてきました。
今、あなたが生きていることは様々な” 奇跡 “の重なりなんです。
そして今ある命は、
あなたのご両親の個性が合わさった新たな個性のある命です。
命は個性があって当たり前。
誰1人としてコピーは産まれません。
体や心、得意なこと・苦手なこと、みんな違っていいのです。
この違いを否定してはいけませんね。
必ずしも人と人とが全てを理解することは難しいです。
ですがその違いを認め合って許しながら生きて行きたいです。
日々の忙しさや嫌なこと辛いこと、
生きていればたくさんあるかもしれません。
そんな中でも毎日元気に生きていられる今。
目の前にある命。あなたを取り巻く命。
どんなカタチでもこれはとても素晴らしいこと、幸せなことなんです。
あなたの命は” 奇跡 ” 。生きているだけで100点。
せっかく与えられたこの限りある命の奇跡に感謝をして、
素敵で幸せなものにしたいですね。
私は助産師として、みなさんの妊娠・出産・子育てが幸せなものになるように、
そしてその先の人生も素敵で幸せなものになるようにサポートしていきます。
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